丸腹日記25:出産当日のこと、その2

前回までの丸腹日記はこちら 

marugao-house.hatenablog.com

 

 

緊急帝王切開が決まった、予定日から6日が過ぎた日の朝。 

小児科の先生や麻酔の先生、他にも対応していただくナースの方なども急遽電話で呼ばれているらしい感じが、奥からぼんやり聞こえてきます。ああ、お休みだったのに出勤って人も多そうだなあ。。

 

そして毛を剃る処置、手術着?に着替えて、ベッドに寝たまま麻酔についての説明を受けたりなんだり…

 

たくさんの人が周りにいることや、慌しい感じがすごくするけど、

天井を見ていただけの自分には家族が到着したかどうかもよくわからず。

 

「胸から下だけに効く麻酔だから、ずっと起きていられますからね」とか「脳に麻酔の影響が出ないように、頷くようなカクカクとした頭の動きは絶対ダメですよ」とか、手術自体が初めての自分には、へえ〜、ほお〜、っていう感じのことばかり。

 

助産師さんも耳元に来てくれて、「生まれたらすぐに小児科の先生がチェックするので、それで赤ちゃんの無事が確認できたら、一番にあなたのところに、連れてきますからね。そしたらゆっくり、首だけを右に向けてくださいね」とか。

 

説明の後はいそいそと背中に麻酔を打たれ、ジーンとしてきた足に、冷たい何かを当てられて、麻酔が効いているかどうかの確認。「ここ冷たさ感じますか?」「うーん、感じるような、、どうなんだろ、うーん」なんて言っているうちに、

「もう始まってますからね」という、いつの間にか?!のスタート。  

 

えっ、もう、切られているの!!?

じゃあ、麻酔効いているってことだよね!すごいなあ。

 

なんか、本人が麻酔効いた確証のないままスタートって怖いけど、アカンボの命がかかっているんだから、そりゃすぐ動いてもらうことにもなるよね。っていうか、もちろん、効いたっていう判断がされてたんだろうけど!

 

目隠しはされていて、途中で少しだけ意識が遠のいたりもしたけど、部分麻酔だから、何をされているかは、ずーっとわかっていて。痛みこそないけど、ほんのり感覚はあるんですよね。

 

先生方の声も聞こえるし。

 

どのくらいかかったのかわからないけど、

 

あれ?

 

今、「ホギャ」と聞こえたような?

「無事に出てきたのかな?よかった・・・でも、泣き声が一瞬だけしか聞こえなかったよね?」とぼーっとしたまま、ちょっとばかし時間が経って、、、

 

 

「右をゆ〜っくり向いて〜。急に動かしちゃダメですよ〜」という声で目隠しが外されて、眩しい〜

 

 

「は〜い、元気な、女の子ですよ〜!」

 

 

身動きの取れない私のおでこに、アカンボのおでこがコツン!

 

 

『おかあさん、ありがとう〜!』 

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パペットよろしくコメントを代理で助産師さんが言いながら、 

 

 

『またね〜!』

  

 

急に連れてこられておでこがぶつかって、驚いたような顔をしていたけど、そのまま連れて行かれる小さいアカンボ。

 

また目隠しの布を乗せられる私。

 

 

「おでこ、あったかいなあ・・・」

 

 

って思ったら、目頭がじわ〜っとしてきたけど、まだお腹は縫われている途中。なんとなく涙はがまん。

 

「あったかかったなあ、苦しかっただろうに、がんばって生きててくれたんだなあ・・・」

 

しばらく、おでこで感じたアカンボのあったかさを脳内でリプレイし続けて、縫われている変な感覚を気にしないように、気にしないように・・・。

 

 

まだ縫われているなあ。。。みんな、慌しい中で協力して動いてくれてありがたいなあ。この先生達に、終わったら、お礼をちゃんと言わせてもらおう・・・! 

 

 

しばらくして、縫い終わったらしく、

先生から突然に「生理痛はある方でしたか?」という質問。

 

「そうですね、以前はかなりきつくて、、婦人科で見てもらったけど、人それぞれだからねえって言われて、特に治療もしませんでした。最近はだいぶなくなってきてましたけど」

 

と答えると「そうですか〜」と。

「え?そんなこと聞くなんて、何かあったのかしら?んんん??」と次の言葉を待っているうちに、どうやら先生たちはいなくなってしまったみたい。あり〜?

 

なんなの〜?

 

このことは、あとから意味がわかってくるんですけど、、、

その話はまた次回にでも。

 

手術着を着せてくれたり、たぶん血をきれいに拭いたりとかそういうのを他のナースさんたちがしてくれて、またナースステーションの横にベッドごとガラガラと移動させられた私。

 

麻酔の先生とか小児科の先生なのか、遠くで「おつかれさまでした〜帰りますね〜」っていう声が聞こえてきたけれど、カーテンで仕切られたままだし、頭動かすなって言われているし、麻酔はまだ半身効いていて動けないし・・・

 

急遽呼び出されて、休みなのに早朝から来てくれたようなナースの皆さんも「おつかれさまでした〜」と帰っていく声が聞こえてくるよ〜!そんな感じで皆さん、帰っちゃうの〜?

 

おーい!

誰がいてくれたか顔も見られないし、お礼も言えないの〜?!

 

 

ちょっとガッカリ。。。したけれど、

 

 

麻酔が切れたらお腹の痛みが結構あるはずだ、ということだから、とにかく寝ておこう・・・

 

いろいろな考えがぐるぐる。

 

 

アカンボあったかかったなあ。

 

 

この後からは入院生活に突入なんだなあ。

 

 

あのお仕事も、言ってはあったものの、ゆっくり対応させてもらおう。

 

 

麻酔が切れた後の痛みはどんなもんなのかな〜

耐えられるのかな〜

 

 

などなど。

 

そんな感じで、まだもう少しだけ続く、出産当日のこと。

アカンボとは次いつ会えるのか・・・!続きはその3で。

 

よければ次もお付き合いくださいませ。

今回もお読みいただきありがとうございました〜!

 

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